たぎり屋会報

たぎり屋ナヤのお送りする日々の回想、雑文。

2018年02月

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やっと買った!
最近、音楽仲間ののっきー氏と毎日のように木村くんの話をしていて。ラインで。
元よりナヤ史上、最も好きなYouTubeがこのふたりの歌う『酒と泪と男と女』なんですけれども、のっきーもそれに感銘を受けたとかで『ぐでんぐでん』がスゴイ!って言ってくるもんで『プカプカ』もサイコーぞ!と返した流れで何年も前から欲しいと思ってたこのアルバムをやっとこ中古で購入。
房之助さんは僕の日本一好きなシンガーです。
大好きな一曲、『プカプカ』を歌う房之助さんの声がタマランのです。
CD買って、さっき届いてプカプカだけ聴きましたけれどもいやはや。
完全にライヴの方がカッコイイ!その方がスゴイ!
ただ。木村くんは何度も生で聴いてるんですけれども、房さんはまだ一度も生声聴いてないのな。
これはいかんわけにはいかんな。

先日ぽっかり3連休がありまして、ぽっかり地元に帰っておりました。
ちょうど曲が出来かけでぶら下がってる状態だったのと、久し振りに思いっきり鳴らしておきたかったのとで愛器J-50を持って帰りました。ワンルームではなかなかアコギ思いっきりは鳴らせないので。

目的は散歩にありました。
昔遊び、歩き、原付で走り、した道を歩きたかったのです。
この散歩道は僕の多くの曲にモデルとして出てきます。
弾き語り時代に作った『散歩する心』、たぎり屋では『三叉路』、そしてこの度、のっきーと始めることになったバンド曲でも歌詞に出てきます。のっきーの作ったかなり昔から存在する思い入れのある一曲に作詞させてもらい、一時間強で完成させました。のっきーの思い入れのある曲を。思い入れのあるくせに。のび太のくせに。
いやはや。
この歌詞がね、僕の何十曲って書いてきた曲の中でも、ベスト3には入りそうな出来栄えで。
のっきーさんも「曲にとても合ってる!好き!抱く!」言うていうてきて。
これは自信作なんです。

坂道の途中 もうすぐ見える夕空
ってフレーズが出てくるんですけど、そのモデルになったのがこの道なんです。
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なんばでこの道を思い出して書いて、めちゃくちゃ見たくなったんです。
いやー、やっぱ子供の頃に見た風景や歩いた道って、強烈に印象に残り、
その頃の体験が、将来の自分を構成するって言っても言い過ぎじゃないだろうな。
少なくとも僕にはこの故郷がとても大切です。
僕は故郷が欲しかった。だから河内長野を出たのです。

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いいでしょ?この階段も。小学生の頃、この階段は通学路には指定されていなくて、
この階段上がった方がずっと近いのに、遠回りさせられてて。
でも下校の時はこの階段降りて帰って来るのな。
ジョシに見つかったら「よりみちー!」って言われるんですけどね。
これも散歩コース。
難波と違ってアップダウンが激しいから歩いてて面白い。
都会で育たなくて良かったなーってほんと思う。

という具合に。
1時間くらい歩き倒して。
出来かけの曲を引っ張り出して。
アイデアが浮かんだらiPhoneに流し込む。
これが思いのほか捗って。散歩中に全体像が見えだして。
帰ってJ-50で鼻歌を紡いでいく。
俺のJ-50。
66年製。俺より年上のギター。
もう10年以上の付き合いだけれども。
俺はね、こんないい音するギターは他に知らない。
ほんと出会えてよかった相棒。
最近はあんまり弾けてなくて、ほんとごめんなあ

久々にバンバン鳴らしてもうてゴキゲンだったのか、散歩中の鼻歌はすべてカタチになり、最初のイメージそのままに、あっという間に完成した。たぎり屋史上最速!2位と4週間くらいの差をつける(笑)
普段が遅すぎ(笑)
まあ歌詞はじっくり考えていくかぁって思ってたらアレヨアレヨ。
そのあと2時間くらいで完成!
なにこの河内長野パワー!J-50との化学反応?
ほんと、弾き語り時代と同じ環境で、同じスピードで一曲を完成できた。
3月は無理そうだけど、4月には披露できそう。
ちょうど4月に色々オモロそうなライヴが2本ほど決まってるんだわ。
えー、たぎり屋、Fireloop初出演です!
木村くんの寺田町だ(笑)
ちなみに次は3月の7日。京都シルバーウィングスです!
めちゃくちゃ音がイイです!ぜひぜひ!

曲ができて安心しまくってそのあとは。
アコギ持って行ってたのをいいことに『プカプカ』ばっか歌ってました(笑)

おれのあん娘はタバコが好きで~ いつもプカプカプカ~

とくらあ

※歌ってる僕はタバコをやめて一年を過ぎました(マジ1本も吸ってない)。
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つい今しがた、曲が出来そうでギターを弾いておりますれば。
ふと奏でられた懐かしのメロディー
はてな
これなんじゃったっけ??
ふふふふ~ふ~♪
ふ、ふふふふ~ふふ~ふ~♬
…のお~とぉ~♪
あめのお~と~♪ソフトか~らハード♬

あ、イエモンだ!
タイトルが思い出せないので
『雨の音 ソフトからハード』で検索をかける。
「…あまいけいけんっ!」
懐かしい!『甘い経験』だわ。

こんなメロディーの曲をやるロックバンドは唯一無二だな。
まるで『みんなのうた』みたいな子どもっぽいメロディー。
それがちゃんとバンドサウンドになってる(笑)
イエモン以外にこれをやっちゃう人たちは他に知らないな。

↑の動画、WOWOWかなんかで放送してたんじゃなかったかしら?
ダビングしてもらって、二十歳くらいの頃さんざん観たわ。
てか当時はこんなスタジアム級のバンド沢山いたのに、今は全然いないね。
ドームとかでやるのってジャニーズとかアイドルばっかなんじゃないの?
そういう人らがさ、片足モニターに乗っけて歌ったりするの、すんごい嫌い。
ただ、ロック界が元気ないのも本当のところ。
ふと思って昨日も友だちと話してたんだけれども、
「どこそこのバンドのギターがカッコイイ!」
とか聞かなくなったね。
スタジアム級のバンドがごろごろしていた頃、アングラなバンドたち(や、そのファン)が逆にカッコつけて「でっかいところでやるバンドなんてクソだよ!」なんて言ってたけど。
まあ。言ってたのはカートコバンだけど。
バンドのライヴはライヴハウスで観るのが当たり前みたいな時代になってしもた。
僕の観たいと思うバンドなんてよけいにそうだわ(笑)
まあ、toeなんて城ホールで観るもんじゃないやろうしね↓

うわーかっこええ…
これドラム壊れてるよね?壊れてるってことでいいね?
色々言うたけど、僕がライブを観るのにスタジアムに足を運ぶことはなさそう(笑)
てかついに僕もジャズマスターが欲しくなってきたのなあ
買っちゃうのかな?

ただ。
こうやってイエモンなんて観ると震える。
当時の僕が目指していたのは明らかにここだった!って思い出す。
こん時吉井、いくつだ?
あれだけ動きまくって歌えるのって、もうアスリートだね。

なぜか最近イエモンをよく聴いている。
解散前、2度ほどライヴにも行ったけど、
一緒に行った友達がライヴ後、信じられないことを言った。

「オレ、ヒーセと目ぇ合った」

衝撃!おまえ衝撃!



スタジアムで思い出したけど。
以前、梅田ハードレインでのライヴの時。
共演した異国の出演者がバーカウンターで僕のライヴを観てスタッフの人に
「スタジアム級の音楽だな!」と言ったとか。
やる側ではスタジアムもアリらしい(笑)
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3月のライブ2本、詳細が出たのでFacebookページに上げております。
ヨロシク!⇒たぎり屋Facebookページ

住住(すむすむ)』ってご存知?
ちょうど一年前に放送してたバカリズム企画の深夜30分ドラマなんですけれども。
Huluに上がってて今観てるんですけどね、ババおもろい。
昔、知人に教えて頂いたイッセー尾形さんと永作博美さんの
『くらげが眠るまで』に質感が似ている。くらげは木皿泉の脚本か

バカリズムさんと若林(オードリー)さんと二階堂ふみさんの3人が本人役で出演。
同じマンションの同じ階に住んでいるという設定で夜な夜な若林家に集まって談笑をするだけのお話。
展開されるテーマはあるあるで、誰もが何となく体感したことのあるような日常の背中の痒さというか(笑)
本人役なのでアドリブも多いらしく、普段ドラマなんてほとんど観ないけれど、これは毎回相当笑えてます。
松ちゃんの『IPPONグランプリ』によく出てるふたりで、さすがにパッと浮かぶ言葉がお見事!
観始めたきっかけは、僕、若林さんがだいぶ好きなようです。観始めてから気がついたのですけど(笑)
で、二階堂ふみさんて、朝の情報番組で見かけるくらいしか知らなかったんですが、
このドラマで一気に好きになりました。
見た目が好みとか、そんなん全然なくて(失敬)、本当に人間的に魅力を感じる。
あと、この微妙絶妙な設定って、こうやって僕ら視聴者に届けられる時にはちゃんと伝わるように完成されてるわけですけど、いざ台本渡された時とか、設定を説明される時に理解するのってかなり難易度が高いように思うのです。
(※余談ですが、僕の大好きな映画『めがね』でヨモギくんという重要人物を演じた加瀬亮さん。
ヨモギという人物像が掴めず、役作りにめちゃくちゃ苦労したとか。
ヨモギくんあっての『めがね』なのでほんと感謝)
それを理解して演じ切っている二階堂さん、侮れませんな。
ある意味、3人の中で一番難しい役どころにも思える。

同じマンションに住んでいて、なんとなくいつも集まる友だちっていいね。
みんななんとなく思い描く憧れの日常じゃないのかな。



先日、たしか録画した相撲を観戦後に何となくついていたテレビでTRFの女性ダンサーを特集していて、観るともなく観ていました。いや、わりとしっかり観ていました。
TRFのCDなんて一枚も買ったことはありません。
雑誌の写真を切り抜いて下敷きに貼ったことも当然ありません。
ただ、ここに来て、TRFに妙に興味があるのです。
だからと言ってCD買うこともコンサートに行くことも、PCの壁紙に設定することもないのだけど。
つまりあの頃、青春時代の僕らにかなりのデカさでTRFが存在したということが今の僕に愛しさと切なさとナントカをもたらしているのです。小室つながり。

SPEEDとかもそうなるのかな?ちょっと…今後の活動は難しいかな?
あと誰だ?オザケンさんは今そうなってるのかもな。うーむ…

僕は自分が音楽活動をしている手前、あんまり『音楽』で流行を追うのは難しいようで。
TRFももちろん音楽なんだけれども、やっぱエンターテインメントの要素が強いからスッと入って来る。
逆に僕なんかはユニコーンなんて聴くと高校生の頃を思い出すのだ。解散したのは僕が小5か小6の頃だったと思うけど、高校生の頃によく聴いていたんだな。たぶん誰かを想いながら『自転車泥棒』なんて聴いていたのだろうな。青春。


「そんなの面白くないよ!」
って決めつける節は、当時あった。
日本の流行歌なんて全然聴かずガンズアンドローゼスのアペタイトフォーディストラクションをイヤホンでシャナナナ聴いてカッコつけてた。
今ガンズなんて全然聴かないし、電車の隣にスラッシュが座っててもサインは求めないと思う。ちょっと髪の毛触ってみるくらいさ。

さっきのドラマの一例を取っても、そんな無駄に拒否らず様々に首を突っ込んでたら、もっとたくさんのことを吸収できていたのかもね。
『住住』の設定がうらやましいなんて言ったけど、当時はそういう他人との共有は苦手だったのかも知れない。
今ならそんなこと…いや、まあしかしなかなか。難しいもんだね(笑)
好きなもんは好きなもんとして、流行も別に取り入れても良かったのかもね。
TRFのCDはそれでも買わなかったと思うけど。

2月はたぎり屋はお休みです(意図していない。たまたま)。
前回くらいからちょくちょく共演者が再共演ということが出てきた。
3月の2本とも再共演がある模様です。
こういうのも、楽しいよね。
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3年ほど前にTV放送した映画『かぐや姫の物語』をやっと観ました。
ずーっとHDDの中にオワされ、観なきゃ観なきゃと思いながら気が付きゃ3年。
公開当時、観に行った知人から「良かった、凄かった」と聞かされてもいました。
やっと観れて、やっと消せた。⇒感想とお受け取り下さい(笑)

豪華声優陣が豪華で、あれ?あの人?これはあの人?あ!わかったあの人だ!
エンドロールまで楽しみにしていて、答え合わせ。
ピンと来なかった人は別として、あの人だ!と思った人は全問正解。
そしたら『立川志の輔』の名が…
僕にとっては誰よりも馴染みのある、生も含め、豪華な豪華声優陣の中でも
間違いなく一番声を聞いてきたはずの人。
志の輔さんに気付けなかったのが著しく悔しい!著しい!
出演シーンまで戻って再生。
なるほど志の輔さん。だけどこれは気付かんだろうな、と。
噺家さん、やっぱ声色を何色も持っているようですな。




本日のテーマは、今までも何度も取り上げてきた内容ではありますが、
『理由なき美』『意味なき芸術』
とでも言いますか。
前にも書いたことですが歌の言葉をそれほど意識しないで聴くようになると、
その音楽性の高さがさらに感じ取れた。
いや、『言葉』と断定するといささか意味合いが変わってくる。
『言葉の意味=メッセージ性』としておこう。
これは好みですし、僕の主観的意見ではありますが、
今はメッセージ性、ホントいらねえって思ってるんですね。
断っておきますが、昔は大好きでした。
メッセージ性こそ歌詞だ!くらいに思ってました。
歌詞ってか詩の類もそうか。
『詩』も別にメッセージ性を求めるものと決まっているわけではない。
この後半の苦しい言い訳は何が生じているかと言いますれば、
『言葉』は音ですので。
意味がない言葉を何でもかんでも並べりゃいいって意味ではないので。

音楽のない『詩』で言えば、
“音が心地よく、メッセージ性はないが、情景が浮かび心がギュンってなる”
作品がもっとも美しいと思うのです。
中也の「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる」
天才ですな。
井伏の「春さん蛸のぶつ切りをくれえ それも塩でくれえ」
もはや名曲ですな。

ひとり酒場でうつむき加減 片手で盃を弄ぶさま。
もう、情景でしかない(笑)
これはでも、女の人ではダメ。
男女差別ではない。ただ単純に個人的に、女の人が淋しいのは嫌い。
淋しいのは男が担当するべきなのだ。

メッセージを求めてCDラックから取り出すイースタンユース。
そういう時代もあったけど、今はただ心地良さを求めてイースタンユースをスタートさせる。
これでね、別の側面が見えてきた。




が今は大好き。
『言葉』の意味に感激していた数年前と違って、
今は『音』のカッコよさに涙がにじむ。
死ぬほどライヴに足を運び、最近はちょっと遠退いているのだけど、
今一番観たいバンドかも知れない。
街の底、ほんとカッコいいよね。
ベースがニノさんから村岡さんに変わって、当然かも知れないけどもう別のバンドみたいで。
どっちがイイとかってことではなく。
ただ『街の底』に関しては、僕は村岡さんイースタンユースの方が好みです。
去年のツアーやっぱ行っときゃ良かったなあ
去年のツアーって言えば、ZAZEN BOYSのBASSさん2017年いっぱいで脱退したんだってね。
とても残念だ。


なんだこの音楽わ(笑)


ちなみに僕が知る限り、言葉の音を 一番じょうずに操るのがこの向井秀徳氏。
ロックに不向きだと言われる日本語をここまで見事に造形化するのだから、天才としか言いようがない。

世界的に観て、日本人って真面目で暑苦しくて、気合とか大和魂とか努力とかで生きてる人種だと思われていそうで。
『モーレツ社員』なんてのも居たしね(笑)
社会の中でも意味があるとは思えないポーズばかりを決めたがる。
ただ実は昔から『理由なき美』『意味なき芸術』を表現してきた民族でもあるんですよね。
それがやっぱり日本独自の宗教、神道からの習わしだと思うのです。
今日はこれを『文化』と位置づけたいと思います。
葬儀で例えれば、仏教葬がほとんど。神道はほんの数%とか。
ただ、文化としての神道は我々日本人の誰もに根付いています。
『トイレの神様』なんて歌が流行りましたが、あの考え方も八百万の神、つまり神道ですね。
その文化から生まれたのが歌舞伎であり相撲。
土俵上で感情を露わにしない力士、舞台上で緊迫した演技、見得を切る役者、その優雅さ。
リアリティーを追求しているとは到底思えない。
そこにあるのはただ『美しいこと』。
実はベンジーの歌と一緒なのです(笑)


歌舞伎界のことはそんなに詳しくないですが、最近では相撲界も時代の変化か、
力士たちが感情を露わにする部分も出てきました。
貴乃花が喜びを歯を食いしばって堪えたのは有名な話。
あんなに美しい場面はないと僕も思います。
朝青龍が花道の途中でガッツポーズをしたのも逆の意味で有名な話。
他のスポーツならなんと美しい場面でしょう。
肯定も否定もしません。やめて欲しいとも言わない。
当然非難もしない。
今後どんな変化をして行っても、僕は相撲が好きなままだと思う。
ただ、相撲には無言の美しさがあるのだということだけは僕は忘れずにいたい。
成田屋十八番『勧進帳』も無言の美を表現したものだと思います。
(先日帰省した際に母のコレクションである『勧進帳』を再び観た。やっぱり凄い芸術だと思った)

そういうものに興味が沸いたのが、僕の視線から『意味』を取り除いた要因かも知れない。
ふわふわ浮遊してる状態のままで置いておきたいと僕は願うばかりです。
    mixiチェック

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