たぎり屋会報

たぎり屋ナヤのお送りする日々の回想、雑文。

2013年12月

年の瀬、如何お過ごしでございますか?

手前共と致しましては、水まわりを丹念に掃除し、
テンションが上がるほど美しくなったその空間に、
思いのほかテンションを上げております。

少し帰省していたのですが、
兄弟分に飲みに誘われ、
また大阪へと舞い戻ってございます。
そして昨夜なぞはシメゼゼヒヒでございます。

今年一年は大変お世話になった酒場でございます。

当然来年も篭城する腹を決めておる次第にございます。


母親が歌舞伎にのめり込んでおりまして、
11月生まれの母親にDVDを2本プレゼントしたのですけど、
痛く喜んでおりまして。
わたくしも最近では、相撲に寅さん、落語などを好んで観ております故、
やはり我が国における、芸の極み、
大変興味はあるのですがまだちょっと早いだろうな、と
足踏みをしておる現状にあります。

プレゼントした2本は、
残念ながら惜しまれつつ世を去った二人の大物役者、
市川團十郎氏と中村勘三郎氏の公演。
その中の演目で、勘三郎さんが『らくだ』という喜劇をやられておりまして、
「これは判りやすいし、めちゃくちゃ面白いから」
と、母親に見せてもらったのです。

もちろん疑う余地もなくゲラゲラ笑えるような作り。
しかしオモシロいより先に、
感動しちゃうんだよな。

自分もステージに上がる人間の端くれ。
ここまで芸を極めるというのは、
僕には感涙に値するのでございます。

次の日の朝、偶然にも香川照之さんの、
市川中車初舞台ドキュメンタリーみたいな番組をやっていて、
当然かじりつくようにみていたら、
チラッとだけ市川海老蔵氏の舞台の様子が放送されておりまして、
名物の『睨み』にまた涙するのでありました。

意味はまだ判らんけど、とにもかくにも
めちゃくちゃカッコイイよ、歌舞伎。

某番組で貴乃花親方が、稽古用の土俵を維持するのに
年間何十万もかかるという話をされてまして、
「縁起物ですから」
と最後に語ったのが、とても感動した。

昔はそういうもの、毛嫌いしてた僕なんですけどね。

相撲の仕切りとか、土俵入りも、弓取り式も、
本当に素晴らしい日本の文化だと思う。
噺家が高座の最後、深々と頭を下げる仕草も本当に美しい。

寅さんも仲間や親戚の墓参りとか、お世話になった人への挨拶、
故郷への年賀状、絶対忘れないんだよな。

そんな気持ちのよい文化を、我々世代で終わらすのなんて
断固反対だね!
年賀状は僕も書きませんけど…反省。


さて。
2013が去って行こうとしている。
どんな年でしたか?

僕はもう、類稀なるサイッテーな一年でしたな。
中学生以来、死んでやろうかとまで思ったこともありましたよ。
ここ、悩説では、なるべくネガティブなことは
書かないようにしておるのですけど、
他人には見せない日記帳はそりゃあもう、
壮絶ですよ(笑)
「くそったれ」「死んでしまえ」
筆圧で何度もページを破りましたよ。

何かをしなくちゃいけないのは判っていても、
何をすれば良いのか判らない。
とにかく動かなきゃ(「動かなきゃ」はたぶん今年、一番日記帳に書いた言葉)
と、思うのですけど、一体ぜんたいどこに向かえば良いというのか?

まるで何かに急かされるように、引っ越しを決め、
20年以上住んだ家を飛び出した。
とにかく何かを変えたかった。

CDも聴きまくった。それは前の記事でも書いたとおり。
微弱な電気を決して逃してなるものか!と焦って焦って。

そんな俺でも、友人達には本当に恵まれていた。
グッと近くなった先輩の営む居酒屋に、入り浸るようになった。
先輩達はおれの世迷言をちゃんと聞いてくれるし、
時には必要に応じてちゃんと笑い飛ばしてくれるし、
ひとりでいたい時には、ひとりでも居させてくれた。

勝手に店の繁栄を一客人の俺自身も願うようになり、
様々の友達をいざなった。
よって、久し振りの再会も何度も果たした。
旧い仲間っちゅーのはいいもんやね。
俺を深くまで知ってくれてるから、皆まで語らずとも、
判ってくれる。
今の俺の心境や在り方を受け入れてくれる。
しかもその多くの友人たちが、悩説を読んでくれていた。

初めてふたりで飲んだ友達と、
心ゆくまで語り明かしたり。
その結果、俺はそいつが前よりも好きになり、
親友と呼ぶようになった。

「ああ、俺は存在していていいんだ…」と、
まるで中学生日記のような心境に至り、
気がついたら、再びギターを手に取っていた。

レスポールは、俺の心の奥の方の、
喜びもカナシミも迷いも怒りも全部、
見事に音にしてくれた。

俺はやっぱり電気ギターが弾きたいのだと再確認。
約一年振りとなるステージは、想像した以上に
聴き手の方々が受け取ってくれた。

2013が去って行こうとしている。

あかん時っていうのは、さ、
必ずあるから。
そこであかん時を、よ、
じっくり眺める以外に方法はないって。

ひとりの時間を大切に。
でもひとりになり過ぎんな。

失敗しても、きっといいよ。
ビール冷やして待ってるよ。

なんだ、全然くそったれじゃなかったよ。

今年も一年本当にありがとうございました。

来年の皆様の繁栄を、マジ心よりお祈りしております。

ちょっとしんどくなったら、また悩説へお越し下さい。

お互い、ええ忙しさが味わえたらいいな。








冷たい夜はさ
目の前かけぬけて
彼女の孤独を
そっとノックするんだ
トトン トトン トトン…
あー元気ですか

フィッシュマンズ『ずっと前』
    mixiチェック

36枚か。
思ったほどではなかった。

今年買ったCDの数です。
手帳に書き留めているもの、のみの数量ですので
もう少しあるのやも知れず。

1枚1枚、苦学生シリーズのやうに、
紹介して行こうと思って、メモに書き出していったんですけど
ほとんどその都度、悩説で書いてるんだわね。

どうぞ古い記事でお読み下さい。
記事検索で『CD』ってやりゃあ沢山出ると思うよ。

中でもオススメ…というか、僕が勝手に打ち震えたアルバムを。




スウィンギン・キャラバン
小島麻由美
ポニーキャニオン
2006-03-15



コジマは全部揃えましたがな。
ベストしか聴いてない人、意外といるんじゃないのかな?
ベストは初期作品が多くて、それももちろん面白おかしい
摩訶不思議ワールドなんですけれども、
このアルバムはベストも超える。
『チョコレート』って曲があって、
彼氏の為にチョコレート買ってきて
溶かして形にする…っていう内容なんだけれども、

“形にしたチョコレート また溶かしてみる
溶かしてみたチョコレート また形にする”

つい最近、この歌詞に気付いて、
ひとり車の中で「ハハハ!」って言った。ハハハって。

なんかもう、この言葉だけで、コジマ音楽が紹介されてるくらい。
こういうの、男には出来ないよなぁ。
後期の方が良いと思うよ、コジマ。
愛のポルターガイストも、BLUE RONDOも善し。
ただ初期も聴いてない人は、まずベスト聴いてみると良いと思う。
小島麻由美すら知らない人にはこれ。



ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)
ザ・ビートルズ
ユニバーサルミュージック
2013-11-06



すんません、今更。
でも聴いてない人は聴かなきゃ、という意味で。
今ならまだ間に合う!
ビートルズはやっぱ、僕にとっては原点、かなぁ。
必ず迷うと戻る場所。
ここを基点に出発する感じ。
そしてたぶん、最終目的地でもある気がする。
偉大過ぎる…。
「ビートルズなんてもう古りぃよ」
「ビートルズがやってないことを…」
なんてなことを、今のミュージさんが言ったとする。
それすら僕からすれば、
ビートルズのてのひらの上で蠢いているだけに思う。

マジカルミステリーツアー、サージェントペッパー、
どのアルバムも好きだけど、
これ、通称ホワイトアルバムは4人の競演、かな?
そして、平気でヨーコにコーラスを取らせるフットワークの軽さ。
バンドのあるべき姿。
ジャンルを指定したり、絶対的リーダーを据えたりしちゃうと、
バンドの可能性って本当に半減しちゃう。
ワンマンバンドは絶対、4人でアイデア出し合うバンドには勝てない。
ひとりでやると、進行はそりゃスピーディーだろうけどね。
自分と違う意見を「オモシロい」と思えないのは、とても残念なことである。
真剣にやればそりゃ衝突もするさ。
向かうべきカタチも変わるだろう。
と、なると、ビートルズの8年という短いスパンが当然だと思う。
その後もジョージもジョンも大活躍するのだから、問題ないわけ。

ホワイトアルバムの頃は、ジョンのやりたいことがまだ、
ビートルズにあったのかな?と思う。そして、ここで終わったのだ。
(↑僕の勝手な意見ね)

ビートルズの話始めると、何時間あっても足りないからここまで。
ただ、彼らは、8年間ただ遊んでただけなんだよな。チクショー

残響
シガー・ロス
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
2008-07-02



シガーロスの話も、ここではずっとしてきたので、
なるべく割愛。
今年、記録によると4枚買ったみたいですけど、
やっぱコレかなあ?
聴いて欲しいなーと思う友達が何人かいる。
一番POPなアルバムではないかしら?
Takk…も良いし、()も良いんだけどね。
でも僕としてはアゲイティス・ビリュン聴いてから
残響聴いて欲しいんですけど。
まあ、はっきり言って、僕が今年
一番影響を受けたバンドなんだろうな。
何かに動かされるかのやうに、一念発起、
ライヴ観に行ったし。
まだ網羅はしてないけど、今なら殆ど曲知ってるし、
もう一回ライヴ行きたいなー。
来ないかなぁ?
ただ、最新作、クウェイカーは好きじゃないです。今のところ。





常々、僕が思っているのは、
新たな発見があるものを求めているわけです。
僕の場合、音楽がやっぱり一番その割合を占めるわけですけど、
映画、文学ももちろん、人との出逢いでも。
長く友達を続けていると、男女間でも恋愛感って薄れるじゃない?
そういう意味ではみんなもきっと新たな発見、衝撃を求めているのだよ。

ずっとよく知る友達の、知らないところが発見できると、
それはちょっと(敢えて言う)厄介な恋愛に発展したりもする。

僕は元カノと寄りを戻したこともないし、
特別な感情を抱くこともない。
哀しいかな、友達よりも遠い存在に思えたりする。
(こんなだからラヴソングが描けないのだ!)

ただ、音楽では上記のパターンを何度も経験していて。
それはニール・ヤング然り、フィッシュマンズ然りだ。
その究極がビートルズ。
「究極クエスチョン!キューキュー!」(麻生夏子ちゃんカワイイ)
from ZIP!

中学から聴いているのに、未だに発見の連続。
未だに衝撃まみれ。恋愛爆走中。


たぶん僕の精神年齢は相当に低いのだと思う。
中学生の頃の衝撃を、今もずっと求めていて、
おそらくそれだけの為に日々を歩んでいる。
『安定』とは決別している。
そういう衝撃って僕が思うに、静かな場所にあるんだよなきっと。
クラブより、図書館で出逢いたい感じ。なんじゃそりゃ(笑)
そこだけ唯一、年相応。

ガチャガチャ姦しい場所やヒトより、
静かな場所やヒトに、僕は興味を持つよ。

そして、自分もそうありたいと、願っている

のだけど…
    mixiチェック

裕福な生活とは程遠い小生、
しかし最近気付いたことではあるが、
どうやら性根がケチなようで。
低賃金であるにも関わらず、
それほど苦しい生活はしておりませんのです。

調子に乗っかって、バックビートにのっかって
なんかちょこちょこと細々とお買い物をしております。
まあ、もちろん必要なモンなんですけどね。

image

スマホケースであります。
夏前くらいに買ったのかな?
なんだかトランプみたいでカッコイイなーと
お気に入りだったのですけど…

image

ご覧ヌとうり。
仕事で多用するのもあってか、
落としまくりでバッキバキ。
ある意味ではケースの役割を果たしまくってるわけですけど(笑)
「ケース冥利に尽きる!」と
彼は感無量で引退を決意するのであった!
(割れた箇所のトンガリが指や衣服に引っかかって痛てェのよ…)

で、今しがたイケメン黒猫さんが届けてくれたのがコレ!

image

遂にカードを切ったって訳だ(笑)
(※裏返したってことね)

アリスのウサギなんだけれども、ジョーカーだったっけ?はて?

猪鹿蝶のヤツと迷ったんだけどね。




この間、友達と難波で待ち合わせしてて。
ちょっと早く着いたもんだからCDショップで時間潰してたんだけれども。
余談だけれども、今、CDショップってJ-POPとJ-SONGってのがあるのね?
J-SONGっつーのは、所謂、旬を過ぎたアーティスト(たぶんね)
それを合流した友達に話すと、
「ああ、J-Walkとか?」
って言うもんだから笑っちゃったんですけどね。
(J-Walkファンの方、すいません。あんまりよく知らないのです)

えー。
何の話だっけ?
あ、そうそう。(←一瞬本気で忘れた)

そのCDショップのDVDコーナーに
黒澤明特集みたいな特設エリア(?)があって。
何気にふわ~っと見てたら、
名優、志村喬先生がブランコに座る写真が目に入り。
もう、その写真だけでガツーンとやられた俺なんですけども。
パッケージ裏のストーリー読んでも惹かれるのなんのって。
もう判った人、多いよね?そう『生きる』って映画。
買おうと思ったら高いから「これはネットだな」と姑息、悩。

ウサギと共に届きました。

image

志村喬先生はねー
『男はつらいよ』に何度か出てるの。
博(寅さんの義弟)の父役で。
これがもう、泣かせる泣かせる。
大ファンになりました。

噂では黒澤作品の常連だそうですね。

僕はまだそんなに沢山観てないけど、
『夢』って映画がオススメです。(志村先生は出てないよ)
めちゃくちゃキレイな映像作品!

そのめちゃくちゃキレイで結びついたのかな?
image

これも大好きな映画。
初めて買ったブルーレイです。

画がキレイなら、意味なんてわからんでもいいよーって人なら、
きっと好きだと思います。
ゴダールに意味を求めてどうする?
当然ながら『勝手にしやがれ』も善し。
「カッコイイ!」それだけ。

そして今、けっこうな高価なものを狙ってて
迷いまくってる最中です。

黒猫さんはイケメンです。
ウラヤマシーやろー

※今度からカワイ子ちゃんにチェンジして下さい。
    mixiチェック

求めていたナニガシかと、そのコトガラが
完璧に合致した経験はおありですか?

例えば頭の中でイメージしていた服を、
ショップで見つけたこととか。
寸分の狂いもなくイメージとピッタリ!
そんな経験。
(そういう時って往々にしてサイズもピッタリだったりするもの。
最もファッション誌の触れ込みが全てだと思っているお粗末な
神経の持ち主には判るまいがね。ヌフフフ)

僕は2度ほどあります。
最初が映画『かもめ食堂』(←クドい!)
「なーんとなくこういう世界観なんだよねー」
と、頭の中でイメージして、数多の映画を観た末に見つけた。
「完璧!」
って思った。
今でもあの“少し寂しげな幸福感”を
ずっと追い求めているように思う。

で、2度目が今日。
「完璧!」
って思った。

image

待ち望んでやっと海外から届いたアルバム。
スパークルホースの1st。(タイトルは死ぬほど長いからご勘弁!)

『かもめ食堂』時のイメージはもっとふわっとしたもので。
「なーんとなく…」先行だったのだけれど。
それに比べるとこのアルバムはもっと具体性を帯びたものでした。
僕の中でね。

「こういう音で、こういうメロディーで、こういう質感で、
(頭の中で)こういう映像が浮かぶような…」

ipodを探るも、なかなかそれに合致する音楽はなく、
なけりゃー自分で創りゃーいいのよ、と。

さて困ったぞ、と。
というのは、上記は僕の音楽制作のスタイルのようなもので。
聴いてきた様々な音楽の、足りない部分を埋めてやろう、と。
腑に落ちない部分を、落としてやろう、と。

自己満足こそが芸術へ向ける姿勢の発端だと考えておりますから。
「皆様に喜んでいただける芸術を」だったら
スーパーマーケットの特価コーナーに陳列すりゃーいいじゃん。
そんなもん、こちとら認めねーぜ。

だもんで。
困ったぞ、と。
腑に落ちちまった…。
足りない部分を埋められちまった…。汚れつちまつた悲しみに…

どこへ向かうよ、俺。

よっしゃ!オモロなってきたぞ!


キモチワルイのは、
3曲目くらいまで聴いたことがある気がすること。
僕は3rdしか聴いてないし、
周りにスパークルホース好きな変わり者なんてひとりも居ない。
キモチワルイ…
ジャケットくらいキモチワルイ(笑)

    mixiチェック

久々に潰れた。
酔っ払って記憶なくしても
いつもちゃんと帰るのにな。

でも意外と記憶はある。
寝てた以外は。

チャンポンは身体に毒だね。
特に日本酒。

でもまあ。
楽しかったです。

店にスマホを忘れたようで
16時くらいまで連絡取れません。

どうしても、の際は
FBにてメッセージを下さい。

たまに見ます。
    mixiチェック

このページのトップヘ