年の瀬、如何お過ごしでございますか?
手前共と致しましては、水まわりを丹念に掃除し、
テンションが上がるほど美しくなったその空間に、
思いのほかテンションを上げております。
少し帰省していたのですが、
兄弟分に飲みに誘われ、
また大阪へと舞い戻ってございます。
そして昨夜なぞはシメゼゼヒヒでございます。
今年一年は大変お世話になった酒場でございます。
当然来年も篭城する腹を決めておる次第にございます。
母親が歌舞伎にのめり込んでおりまして、
11月生まれの母親にDVDを2本プレゼントしたのですけど、
痛く喜んでおりまして。
わたくしも最近では、相撲に寅さん、落語などを好んで観ております故、
やはり我が国における、芸の極み、
大変興味はあるのですがまだちょっと早いだろうな、と
足踏みをしておる現状にあります。
プレゼントした2本は、
残念ながら惜しまれつつ世を去った二人の大物役者、
市川團十郎氏と中村勘三郎氏の公演。
その中の演目で、勘三郎さんが『らくだ』という喜劇をやられておりまして、
「これは判りやすいし、めちゃくちゃ面白いから」
と、母親に見せてもらったのです。
もちろん疑う余地もなくゲラゲラ笑えるような作り。
しかしオモシロいより先に、
感動しちゃうんだよな。
自分もステージに上がる人間の端くれ。
ここまで芸を極めるというのは、
僕には感涙に値するのでございます。
次の日の朝、偶然にも香川照之さんの、
市川中車初舞台ドキュメンタリーみたいな番組をやっていて、
当然かじりつくようにみていたら、
チラッとだけ市川海老蔵氏の舞台の様子が放送されておりまして、
名物の『睨み』にまた涙するのでありました。
意味はまだ判らんけど、とにもかくにも
めちゃくちゃカッコイイよ、歌舞伎。
某番組で貴乃花親方が、稽古用の土俵を維持するのに
年間何十万もかかるという話をされてまして、
「縁起物ですから」
と最後に語ったのが、とても感動した。
昔はそういうもの、毛嫌いしてた僕なんですけどね。
相撲の仕切りとか、土俵入りも、弓取り式も、
本当に素晴らしい日本の文化だと思う。
噺家が高座の最後、深々と頭を下げる仕草も本当に美しい。
寅さんも仲間や親戚の墓参りとか、お世話になった人への挨拶、
故郷への年賀状、絶対忘れないんだよな。
そんな気持ちのよい文化を、我々世代で終わらすのなんて
断固反対だね!
年賀状は僕も書きませんけど…反省。
さて。
2013が去って行こうとしている。
どんな年でしたか?
僕はもう、類稀なるサイッテーな一年でしたな。
中学生以来、死んでやろうかとまで思ったこともありましたよ。
ここ、悩説では、なるべくネガティブなことは
書かないようにしておるのですけど、
他人には見せない日記帳はそりゃあもう、
壮絶ですよ(笑)
「くそったれ」「死んでしまえ」
筆圧で何度もページを破りましたよ。
何かをしなくちゃいけないのは判っていても、
何をすれば良いのか判らない。
とにかく動かなきゃ(「動かなきゃ」はたぶん今年、一番日記帳に書いた言葉)
と、思うのですけど、一体ぜんたいどこに向かえば良いというのか?
まるで何かに急かされるように、引っ越しを決め、
20年以上住んだ家を飛び出した。
とにかく何かを変えたかった。
CDも聴きまくった。それは前の記事でも書いたとおり。
微弱な電気を決して逃してなるものか!と焦って焦って。
そんな俺でも、友人達には本当に恵まれていた。
グッと近くなった先輩の営む居酒屋に、入り浸るようになった。
先輩達はおれの世迷言をちゃんと聞いてくれるし、
時には必要に応じてちゃんと笑い飛ばしてくれるし、
ひとりでいたい時には、ひとりでも居させてくれた。
勝手に店の繁栄を一客人の俺自身も願うようになり、
様々の友達をいざなった。
よって、久し振りの再会も何度も果たした。
旧い仲間っちゅーのはいいもんやね。
俺を深くまで知ってくれてるから、皆まで語らずとも、
判ってくれる。
今の俺の心境や在り方を受け入れてくれる。
しかもその多くの友人たちが、悩説を読んでくれていた。
初めてふたりで飲んだ友達と、
心ゆくまで語り明かしたり。
その結果、俺はそいつが前よりも好きになり、
親友と呼ぶようになった。
「ああ、俺は存在していていいんだ…」と、
まるで中学生日記のような心境に至り、
気がついたら、再びギターを手に取っていた。
レスポールは、俺の心の奥の方の、
喜びもカナシミも迷いも怒りも全部、
見事に音にしてくれた。
俺はやっぱり電気ギターが弾きたいのだと再確認。
約一年振りとなるステージは、想像した以上に
聴き手の方々が受け取ってくれた。
2013が去って行こうとしている。
あかん時っていうのは、さ、
必ずあるから。
そこであかん時を、よ、
じっくり眺める以外に方法はないって。
ひとりの時間を大切に。
でもひとりになり過ぎんな。
失敗しても、きっといいよ。
ビール冷やして待ってるよ。
なんだ、全然くそったれじゃなかったよ。
今年も一年本当にありがとうございました。
来年の皆様の繁栄を、マジ心よりお祈りしております。
ちょっとしんどくなったら、また悩説へお越し下さい。
お互い、ええ忙しさが味わえたらいいな。
冷たい夜はさ
目の前かけぬけて
彼女の孤独を
そっとノックするんだ
トトン トトン トトン…
あー元気ですか
フィッシュマンズ『ずっと前』
手前共と致しましては、水まわりを丹念に掃除し、
テンションが上がるほど美しくなったその空間に、
思いのほかテンションを上げております。
少し帰省していたのですが、
兄弟分に飲みに誘われ、
また大阪へと舞い戻ってございます。
そして昨夜なぞはシメゼゼヒヒでございます。
今年一年は大変お世話になった酒場でございます。
当然来年も篭城する腹を決めておる次第にございます。
母親が歌舞伎にのめり込んでおりまして、
11月生まれの母親にDVDを2本プレゼントしたのですけど、
痛く喜んでおりまして。
わたくしも最近では、相撲に寅さん、落語などを好んで観ております故、
やはり我が国における、芸の極み、
大変興味はあるのですがまだちょっと早いだろうな、と
足踏みをしておる現状にあります。
プレゼントした2本は、
残念ながら惜しまれつつ世を去った二人の大物役者、
市川團十郎氏と中村勘三郎氏の公演。
その中の演目で、勘三郎さんが『らくだ』という喜劇をやられておりまして、
「これは判りやすいし、めちゃくちゃ面白いから」
と、母親に見せてもらったのです。
もちろん疑う余地もなくゲラゲラ笑えるような作り。
しかしオモシロいより先に、
感動しちゃうんだよな。
自分もステージに上がる人間の端くれ。
ここまで芸を極めるというのは、
僕には感涙に値するのでございます。
次の日の朝、偶然にも香川照之さんの、
市川中車初舞台ドキュメンタリーみたいな番組をやっていて、
当然かじりつくようにみていたら、
チラッとだけ市川海老蔵氏の舞台の様子が放送されておりまして、
名物の『睨み』にまた涙するのでありました。
意味はまだ判らんけど、とにもかくにも
めちゃくちゃカッコイイよ、歌舞伎。
某番組で貴乃花親方が、稽古用の土俵を維持するのに
年間何十万もかかるという話をされてまして、
「縁起物ですから」
と最後に語ったのが、とても感動した。
昔はそういうもの、毛嫌いしてた僕なんですけどね。
相撲の仕切りとか、土俵入りも、弓取り式も、
本当に素晴らしい日本の文化だと思う。
噺家が高座の最後、深々と頭を下げる仕草も本当に美しい。
寅さんも仲間や親戚の墓参りとか、お世話になった人への挨拶、
故郷への年賀状、絶対忘れないんだよな。
そんな気持ちのよい文化を、我々世代で終わらすのなんて
断固反対だね!
年賀状は僕も書きませんけど…反省。
さて。
2013が去って行こうとしている。
どんな年でしたか?
僕はもう、類稀なるサイッテーな一年でしたな。
中学生以来、死んでやろうかとまで思ったこともありましたよ。
ここ、悩説では、なるべくネガティブなことは
書かないようにしておるのですけど、
他人には見せない日記帳はそりゃあもう、
壮絶ですよ(笑)
「くそったれ」「死んでしまえ」
筆圧で何度もページを破りましたよ。
何かをしなくちゃいけないのは判っていても、
何をすれば良いのか判らない。
とにかく動かなきゃ(「動かなきゃ」はたぶん今年、一番日記帳に書いた言葉)
と、思うのですけど、一体ぜんたいどこに向かえば良いというのか?
まるで何かに急かされるように、引っ越しを決め、
20年以上住んだ家を飛び出した。
とにかく何かを変えたかった。
CDも聴きまくった。それは前の記事でも書いたとおり。
微弱な電気を決して逃してなるものか!と焦って焦って。
そんな俺でも、友人達には本当に恵まれていた。
グッと近くなった先輩の営む居酒屋に、入り浸るようになった。
先輩達はおれの世迷言をちゃんと聞いてくれるし、
時には必要に応じてちゃんと笑い飛ばしてくれるし、
ひとりでいたい時には、ひとりでも居させてくれた。
勝手に店の繁栄を一客人の俺自身も願うようになり、
様々の友達をいざなった。
よって、久し振りの再会も何度も果たした。
旧い仲間っちゅーのはいいもんやね。
俺を深くまで知ってくれてるから、皆まで語らずとも、
判ってくれる。
今の俺の心境や在り方を受け入れてくれる。
しかもその多くの友人たちが、悩説を読んでくれていた。
初めてふたりで飲んだ友達と、
心ゆくまで語り明かしたり。
その結果、俺はそいつが前よりも好きになり、
親友と呼ぶようになった。
「ああ、俺は存在していていいんだ…」と、
まるで中学生日記のような心境に至り、
気がついたら、再びギターを手に取っていた。
レスポールは、俺の心の奥の方の、
喜びもカナシミも迷いも怒りも全部、
見事に音にしてくれた。
俺はやっぱり電気ギターが弾きたいのだと再確認。
約一年振りとなるステージは、想像した以上に
聴き手の方々が受け取ってくれた。
2013が去って行こうとしている。
あかん時っていうのは、さ、
必ずあるから。
そこであかん時を、よ、
じっくり眺める以外に方法はないって。
ひとりの時間を大切に。
でもひとりになり過ぎんな。
失敗しても、きっといいよ。
ビール冷やして待ってるよ。
なんだ、全然くそったれじゃなかったよ。
今年も一年本当にありがとうございました。
来年の皆様の繁栄を、マジ心よりお祈りしております。
ちょっとしんどくなったら、また悩説へお越し下さい。
お互い、ええ忙しさが味わえたらいいな。
冷たい夜はさ
目の前かけぬけて
彼女の孤独を
そっとノックするんだ
トトン トトン トトン…
あー元気ですか
フィッシュマンズ『ずっと前』