たぎり屋会報

たぎり屋ナヤのお送りする日々の回想、雑文。

2013年11月

僕の部屋には、PC席が設けられてあるのだけど、
いささかそこは寒過ぎて、コタツの主人席へと移動した。
それが悩説更新率向上の理をあらわすのであります。
来賓席は空虚のまんまであります。

ひとりで暮らすようになって、洗い物をするようになり、
手が荒れ始めました。
昨夜、ハンドクリームを買いました。
“オレンジ色のツブ入り”
随分と、具体的ではないか。

今、ゼゼヒヒで番頭さんのような働きをしている私ですけど(笑)
昨夜はひとりゼゼヒヒ。
新メニューの『おつけもん盛合せ』をつまみながら、
ゆっくりとたっぷりとおちょこを傾けるのでありました。
日付も変わらず、人格も変わらず、記憶も繋いだまま、
スッと帰りました。
やっとスマートに飲むことが出来たよー!

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ニューボトルは中原中也仕様。シグネチャーモデル(笑)

因みに先代は、
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井伏鱒二仕様。
後ろのポン酢は、なんら関係ございません。

昨日は帰って、なんと歯も磨いて(!)、
ボンベイサファイアも飲んでから眠りました。
そして6時台に目を覚まし、此れを書いている所存です。


さて本題。
僕のよく会うお友達の殆どが女性です。
「女好き」だと言われたとしても、名誉なだけだし、
否定は一切しませんが、友達は友達で、
男女の関係は当然ありません。
女友達曰く「ナヤ君は女子トークがいける」のだそうです。
複数回言われたことがあります。

自分としても、女っぽいところがあると認識しておりまして、
それも今では勝手に名誉に思っています。
(だからと言って男に抱かれるのはまっぴらです)
つまり芸術的な部分が女性的だと思っているのです。

あくまで一例ですが、
女性は形容詞を大切にしている気がする。
「かわいー!」終了。

男性はそれに理由をつけたがる。
「では、なぜ可愛いのか」

僕自身、そういうところがないでもないのですが、
その女性の潔さに惹かれます。憧れます。

もちろん男性の中にも、上記の女性のような
ステキな(←主観)人はいますし、
女性の中にも男っぽい理論ブッこく輩もおります。

たぶんそういう女性とは俺、友達じゃないんだよね(笑)
惹かれないもの。むしろ遠ざけたい。

「なんでそうしたの?」
って聞かれても、答えられんような人生を繰り広げておりますもの。

という人種がね、もしも男性の中にはゴロゴロといるとしましょうや。
すると、僕は男性を避けるようになるのですね。

男同士の会話の中には、駆け引きと言うか、
己の弱い部分を隠したようなやりとり。
「俺はお前より優れている」的な口上が
ちらほらするのです。特に酒の席では。

それも必要なことかも知れないのですが、
僕はとっても疲れるのです。
後々、とても後悔したりします。

と言うのも、その場では僕の中の男性的部分が、
沸々となるからに他ならないのです。
(なんか夏目漱石の『こころ』みたいな文章になってきた…)

その点、女友達といると安心します。
愚かな僕の戯言も価値観も、
大きな心と胸…、大きな心で受け容れてくれるから、
僕も自分とは異なる価値観や意見を、
スッと受け容れることができます。

こういうのが楽しい。

胸はまあ、小さくてもいいのですが、まあ個人的にはその…
でもそれはあくまで私めの好みでございまして、
どちらかというと


さて。

所謂グラムロックなど。
男性が女性的な表現を目指すのは、
僕はそういう意味で実に納得がいきます。
行き過ぎると、愛する対象すら異なってきたりするわけで。
(よくここで紹介するシガーロスのヨンシー氏も
同性愛を公言しております)

僕は別に女性的な格好も、男性を愛すこともないでしょうけど、
表現に女性的な部分は多く取り入れられたら、と考えております。

CHARAさんみたいに、
ずどどーんと自己を曝け出し、
「ね?ステキでしょ」
ってプイッとステージを降りる。(←イメージね)
そんなんがいい。

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やべーなぁ。
エレキギター弾き始めて、
サウンドを考え始めたら、まあ、しょうがないことだけども。
アンプに辿り着くよなぁ。

ツインリバーブ、シルバーフェイスが復刻したって知ってた?
銀パネ。文字とLEDが青のヤツ。

昔とあるスタジオでボロッボロのツインリバーブ置いてあって、
繋いだら死ぬほどエエ音したの!
たぶんヴィンテージなんやろうけど、今のところマイベスト!

あれと同じ音はせんやろうけど、どうなんかなあ…
やべーなぁ。
ネットで調べちゃってるもの。
買っちゃうのかなあ…

昨日は、とてもお世話になっている憧れの夫婦に
とてもおめでたいニュースがごじゃいました。
新しい命の誕生です。

新・母ちゃんは病院で「おなかすいた、おなかすいた」と
FB辺りで連呼しておりますけど(笑)
以前、共通の友達と飲んでいた時、
「あの夫婦の子だから、きっと国宝になるよね」
なんて話しておりましたが、
無事にご出産されたことを本当に嬉しく思っております。
おめでとうございます!

きっとくいしんぼうになることでしょう(笑)



そして奇しくも、昨日はその周りの仲間達を
初めてゼゼヒヒに連れて行くという日!
みんなで勝手に「おめでとー!」って乾杯をした(笑)

元バンドメンバーのNNさん(←ノノさんでもいけるし)、
俺にTOM WAITSを教えてくれた人なんだよな。
ほいで、俺CDを貸しっぱなしになってて。
たぶん、いつもステキなCDを貸してくれるもんだから、
お礼にって半ば無理矢理押し付けたんだと思うのだけど、
ネネさんきっと忘れてるだろうなー、と。
「返して」ってなんか言い難かったんですけども。
俺にとってはとても重要なアルバムで。
てか、悩が選ぶ国内No.1アルバムなのさ。

コーネリアス『Fantasma』。
勇気を持って「もってきてー」と伝えたわけです。
まあ俺、アナログも持ってるんですけどね(笑)

そしたら「お礼に」って、
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頂きました!
これは嬉しい!

そういえば、ジャックダニエル少年(ロック少年のようなもの)だった当時の俺。
ジャック好きは周知であり、ある日スタジオに、
ネタでジャックTシャツ着て行ったのよ。
「誰か気付くかなー?」と。
わざとシレ~っとした顔でセッティングしてたら、
「ナヤさんそれ!」って一番に気付いてくれたのもヌヌさんでしたな。

そしてさっきアマゾンからは、シガーロスの最新作と、
ブランキーが届きました。これでブランキーのアルバムは全部買ったな。
まだ観れずにいる、ブランキーのラストステージ、
『LAST DANCE』を観る時は近づいて来た。
※注)俺の中で、まだブランキーは終わってもらっちゃ困る、と
    ずっと観ないで来たのです。

ちなみに明日くらいにはスパークルホースの1stも届くはずです。
今年はようけCD買うたな。
暮れぐらいに勝手にここで紹介します。

今年は自らは立ち止まりて、
他人の表現を吸収してきたというわけだ。

そして漸く切り拓いた自分の新しいカタチ。

詞のイメージも少し膨らんで来たし。

旧い仲間達を大切に想いながら、
次へと進もうぞ(←やっと嘘偽りなく言える感じw)!

しかし、上の写真。
ウイスキーのバックに映ってるよー!
欲しいよー!

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「ちょっと持たせて下さい」

僕の提げたエフェクターケースを指して、
彼女は言うのだった。
それを手にした彼女は
「これは…、心地良い重さですね」
そしてこう繋げた。

「夢が詰まってるんですね」

僕は照れ臭くて
「その夢の為にナンボかけたと思ってるねん」
と嘯いた。

昨夜、江坂はパインファームにて。
来てくれた友達も、たまたま観てくれた方々も、
誘ってくれた先生も、色々わがままを聞いてくれた
PAのオネイサンも本当にどうもありがとう!
そしてレスポール。
ありがとうな!
よくついて来てくれた。よく待っていてくれた。

僕自身、初めての試みで、
始まるまで柄にもなく緊張していたり、
まあ、相変わらずステージに上がれば据わるように
肝は設定されてるんですけど。

自分のことで精一杯で、
ヒトに受けるかどうかなんて、考える余裕すらなかったんですけど。
やっと自分が「オモロい!」と思えることを見つけました。
イベント的には随分とジャンル違いで白い目で見られることは
覚悟しておりました。
なんで、友達はもちろん、
共演させて頂いた方々や、初めての人にまで高評価を頂いたことは
感無量!

嬉しかったです。どうもありがとう!

ただずっと、実兄のshigeが僕に向けて送ってくれた言葉を
胸に抱いてやりきりました。

『人々をひきつけてきたものは いつの世でも“過激”であった』

いやはや。
すぐにでも次のステージを決めたいところですが、
弾き語りとは違い、これは準備に時間がかかります故、
来年の梅が咲くくらいの頃に
スタートできれば、と思っております。

「幻想的やった」と、
もっとも表現したかったことが観てくれた方から言葉で頂き、
僕が思うのは、
「俺も外で聴いてみたかった」と(笑)

まだまだドアノブに手をかけたくらいの位置に居るので、
もっともっと精進して行きます。
またヨロシクです!




ライヴが終わり、やっと落ち着けて、
珍しく目が腫れるまで眠りました。
起きて早々、それはまるで急かされるかのように
デッキにフィッシュマンズのCDをセットしました。

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21~22歳の頃、初めて買ったフィッシュマンズ。
多分、世田谷の、東京の、宇宙の財産、
佐藤伸治氏がこの世を去ってから出たシングルスだと思うのですけど。
初めての方にはオススメかも。
昨夜(悩説にも書いた)、頭の中で流れていたのは、
Go Go Round This World!”なんですけど、
その後、“MELODY”“MY LIFE”“感謝(驚)”と続いて、果てに
“頼りない天使”
止めらんねーよ!
ステレオも、涙も。

起きてから何回リピートしたか!よしたか!

昨夜、途切れなかったテンションがまだまだ
グルングルン回って、
めちゃくちゃにセックスしたいくらいの気分で、
だがしかし、それにエネルギーを費やすのは
若干、勿体無いようにも思え、
煙草でも鎮まらぬテンションを携えて、
家を飛び出したのです。

マクド喰いに(笑)
その窓越しに見える広場には、
デカいオブジェが置かれていて、
ダンサー達がそれを鏡にして練習に励む。
どこのこと言ってるか判る人も多いと思うけど、
そこはダンサー達の集いの場になっていて、
いつも数多の若者達でごった返している。
もちろん、それを見据えて
オブジェを設置したわけではないのだろうけど、
(どんな規定があるのかは知らないけど)大人達は黙っている。
目を瞑って若者達の夢を集わせている。
その傍らでは柱に向かって二人組みのコンビが、
漫才の練習に勤しんでいる。

素晴らしいことだ。

見ず知らずの連中だが、僕はこういう関係を“仲間”と呼びたい。

そして、嫌々残りのポテトを口に運び、
馬鹿でかい本屋に向かう。
目的はフィッシュマンズ全書
高っけぇから買うつもりはなかったけど、
どんな本かパラパラ捲りたかったのだ。

パラパラ捲ったら、欲しい気持ちが膨大しただけだった…。
しかも木村充揮自伝とか見つけちゃって、
欲しい気持ちが複数化するという大誤算…。
参ったなあ。参ったぞ。

で、写真集や、画集なんかも多く取り揃えているので、
その辺を冷やかす。結構真剣に冷やかす。

女性の裸体をモデルにした写真は、
僕にとってはアートではない。
なんか、もう“撮られてる”感のあるものは、
僕にとって写真としてアートではない。
もっと“瞬間”を切り取った写真が好き。
撮る側が「あっ!」ってテンションが上がって
シャッターを切った写真が好き。
「じゃあ、こっち向いて。足はもっとこっちにだらんと…」
好みの違いだが、そういうのはグッと来ない。

で、ベタだけど森山大道とかが好き。
後、未来ちゃん。初めてちゃんと見たけど、
こういうのが好き。

女性の裸はもっと違った意味でメチャクチャ好き。



この記事の冒頭に登場した友達は、絵を描いているのだけど、
イベント終了後に行ったゼゼヒヒでゴッホやムンク、
葛飾北斎なんかの話になり、その時に
「ムンクは初期と後期で全然違うんです。
だんだん『叫び』みたいな気が狂ったような作風になったんです」
と教えてくれたもので。
「気が狂う」なんて僕にとっては大好物なキーワードだもんで、
ムンクの画集をパラパラやったわけです。

歳を重ねるごとに、ちょっとずつ変化していく画風。タッチ。

そしてあるページに辿り着いた時、僕は店で
「うわあ!」と声を上げてしまうのでした。

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『太陽』

スマホの壁紙に設定しました。



ムンクの絵を見ながら、
「ニンゲンって厄介やのぉ…」
と、感傷に浸るのでした。

ゴッホもベートーベンも、カフカも石川啄木も。

ニンゲンは脱皮なんてできない性質なのに、
心も身体も病みながら、
その行為を繰り返すのだね。

「楽しい」って始めたはずのたかだか芸術の為に、
身を粉にして、次の作品を産み落とす為に。
産み落とすというよりは、
我が身を削っているかのような行いだわね。

厄介だね。
“考える”ってヤツは。

パラパラめくったフィッシュマンズ全集で佐藤伸治氏は、
「(歌詞は)なるべくサラサラ書くようにしている。
自分は本当にダメなやつで世界から見放されたような男だと想定して、
そいつの視線から出てくる言葉をサラサラ書くようにしている」
というようなことを話していた。

佐藤伸治氏は。
天才だよ、ホント。

そして欲しい本はどれも高く、どれも買わず、
悩んだ末に2014の日めくりカレンダーを買うのだった(笑)

なんか判らんけど、来年は一日一日を無駄にしたくないんだよなあ。
そんな心境から。



“いったい いくつの時を
過ごしてきたの
60年70年80年前の感じ
本当に確かだったのは
いったい 何でしょうねえ
時の流れは 本当もウソも
つくから”

Fishmans『Go Go Round This World!』


歩き出そうよ
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公園でひとり、肉まんを頬張りながらラガーを飲む。
頭の中ではフィッシュマンズが鳴り響いていて
サイコーに気分がイイ。

来年から本格的に始動する。

手応えアリ。
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さて。
ライヴが一週間後に控えております。
11/23(土)@江坂パインファーム
19時スタートで、出番は一番。19時から。
チャージ、1ドリンク込みの2000円と、HPの方ではなってますね。
別にチケットとかないと思うので、僕への取り置きの連絡も要りません。
ふらーっと寄って頂ければ、という感じ。
間違ってたらまた報告します。

ステージ復帰に際し、「何か別のことをやらなきゃ」と、
生真面目に案を練ってきました。
練り込み過ぎて、何がなんだか判らなくなり、
余計にステージが遠く、高く感じたのは事実です。
色々案はあり、今回はそのひとつ。
そのひとつの一部、といったところでしょうか。

所謂、ただの弾き語りではありません。
久し振りにギターと電気にちゃんと向き合いました。

メンバーが居れば、簡単なことですが、
生憎、僕の音楽の理解者は(オーディエンスも含め)居らず、
相変わらずの、ひとりミュージック。
藍色のシャツとスペードのボタンだけが友達です。

まあね。これだけジャンルフリーな俺ですから、
メンバーが居ればできなかったことかもね。
その分、好き勝手やるつもりです。

今回、初チャレンジの事柄が多く、
更には残業続きに、入院まで重なり、
昨日のスタジオで何とかカタチになりました。
やっと一安心。
帰りにビーフカツ定食喰いました。580円!


なぜ、別のことをしなくてはならなかったのか?
疑問に思う人も多いと思うのですが。
僕自身にとっては至極当然のことで。
答えは簡単。
同じことの繰り返しでは、熱くなれないからです。
いつも言うように、表現の場で
熱くなれてないことほど愚かしいことはありません。
仕事になっちゃっちゃー、ツマランもんね。

ずーっと同じ曲やって、それで熱くなれてる人は、
俺、本当に凄いなーと思います。
プロですわね。
残念ながら、僕にはヒット曲も、人気曲もありませぬから、
此れ幸いと、次に次に進むのであります。

それが見つけられんと次に進めんのは、
これまた相当な命取りなんですけど、
それが今の僕の正直な心境です。

だがしかし。
若い頃は意外と簡単に見つけられた自分の沸点。
歳喰うと、なかなか見つけられんもんですね。
一年かかりました。
取り組み始めるのにもなかなか腰が上がらん。
知らぬ間に僕も計算高くなってるのかもね。

それが一番ツマラン。
計算して勝算を見出し、マーケティングみたいな
芸術なんて、な、
…ま、言わんとこか。


ケツ拭く紙の役目にも満たないぜー!

言ってしもうた。
前から散々言ってきてるけど、
受ける受けないを考えるのは、
表現者なら誰でもだと思うよ。
でもそれは最重要なことではなくて、
なるべく多くの人に受け入れてもらう為の
手段みたいなもんでさ。

例えば。
極上のスープ作りに成功したラーメン屋が、
「極上のスープをご堪能下さい」とチラシで出しても、
誰も来ないでしょう。
そんなのどこでも書いてるもの。
逆に、インスタントみたいなスープでやってるお店が、
ミニスカ美人をお店の前に並べてチラシ撒かせたら、
そっちのお店の方が儲かるかも知れん。

これは美女が極上なだけで…
いらんこと言わんでええねん。

うん、極論ですよ。もちろん。
判ってるさ、そんなこと。

でもその極論を言ってるのは何度も言うように、
俺ではなく、お前らなのだっ!
(ホンマ、キーボード叩く指にも力入るわ…)

「あー、あの店、上手いなあ。ああやってお客さん呼ぶんだね」
「そうね、ありゃ成功するね。じゃ、安泰。よし、今夜はここにしましょ」

いやいやいやいや!
これ↑極論かい!?
現代の多くが普通に交わしてる会話ですよ。

ちゃう!ちゃう!
見るとこ間違ってる!
踊らされ過ぎてる!
自ら騙されに行ってるー!

自分の足で自分を運び、
自分の手でそれを取り、
自分の味覚でそれを見極め、
自分の評価で決めてくれ!

ああ。
おんなじこと言ってるなー俺。
お互いイヤになりますな(苦笑)


ただ、ぶっ壊したい。
絶対いつかぶっ壊したい。

その時が到来したら、
初めて僕は新時代と呼ぶ。
(ここでこの記事のタイトルが決まる。またいらんことを言ってしまう)
    mixiチェック

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