たぎり屋会報

たぎり屋ナヤのお送りする日々の回想、雑文。

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しばらく断っていた酒を飲み下しながら
窓を開けた。
どこかで雅楽が聴こえる。
ほぉ、近くで祭でもやっていて
歌舞伎か何かを催しているのかな?
と耳を澄ませば
ガレージの閉まる音だった。

くそったれ!
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さて。

特に書くことないけども、書き始めておりますよ。
特にやることないですからね。

こういう時に意外とイイこと言えたりするもんですがね。
逆に軽率な発言してしまう時もあるので気をつけて。

いやはや。
実はライヴに向けて曲作りをば進めておりまして。
なんとかひとライヴこなせるだけの曲は出揃ったんですけど、
どの曲も未完で、まだまだ時間と練習が必要。

来年になるなーこの調子じゃあ。



日めくりカレンダーだと、なんか焦燥感にかられるよなー
10月ともなれば、「もうこんだけしかないの!?」と。
誰か俺が留守の間に勝手に捲ったでしょ!?と。
捲るの楽しみにしてたのにーと。

あれだね。

一時も早く捲りたい日もあれば、
捲るのもったいないなーって日もあるよね。

なんか特別な日があったら、捲ってゴミ箱に捨てず、
壁にポスターよろしく貼ってやろうかと思ったんですけど、
今のところまだ一日も貼ってません。

恋人なんかが出来たりして、
うちに遊びに来たりして、
壁に貼り付けた日めくり一枚を見つけ、
「ねえ、なんでこれ貼ってるの?何の日?」
「そりゃあお前、俺とお前が云々の日じゃないか!」
「まあ素敵!」
「うんぬん!」

これ完全にキモい!キモウンヌンや!




前回書いた苛々は治まってます。
本当に何度も虫の音動画を聴いて、効いてます。
更にめがねサントラで追い打ちをかけます。
苛々撲滅運動実行中。

苛々が治まると、物事が立体的に見えるよ。
怒ってる人というのは物事を平面的に見ていると言える。

ひとことで言えば優しい人には深みがあって、
怒れる人は単純と言うこと。
どっちがいいかを決めるのはあなた次第ということ。
そばに怒れる暴君があれば、無視していいんじゃない?

それでも毎日めがねサントラ聴くわけにもいかず、
また苛々木曜日。
金曜の朝にTom Waits聴きながら珈琲飲んだら、
ふわーっとまた物事が立体的に見えてきたよ。

へー
俺にはTom Waitsも効くんだー
チャポコ、チャカポコ…



うん。意外と実りのある記事の書けた。

ということを書く辺りはちゃんと真面目に軽率。

This is 悩説。
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母に送ったメール

“久しぶりに地元の駅に降り立った
まずはその静かさに耳を疑った
否、疑うべき音すらない
声の掠れた少年が
祖父に手を引かれ歩いていた
大きな瞳は幾度も祖父に向けられていた
歩を進め田畑を臨む道まで出ると
私が求めて止まなかった虫の音が
静かなオーケストラを奏でていた
疲れていた
無理していた

私は涙を
そっと懐に仕舞った”



日記を探ってみたところ、
8月が河内長野に行った最後だったようで。
昨日10月4日を行く日には決めていたのだが、
たまっていた洗濯物を豪快に干し、
予報は何処のdデータものくせに空がどんよりさんで。
風も強く心配だな~と揺れるTシャツに「大丈夫か?」と
問いかけるのでした。

ちょうど昨日、『虫の音』たる記事を更新し、
どうせならそれを聴こうと、
少し夕刻を狙って出掛けることにしました。

別に特別な感情を背負い、
南海高野線に乗り込んだわけでもなかったのだけれど、
地元の傾いた駅に降り立った瞬間、
心が、そして足取りがすーっと軽くなって行くのを感じました。
そして、あのメールを詩心のある母に送ったわけです。
言い過ぎではなく、本当に泣きそうになったのです。

まだ実家に母がいた頃、
実家でもギターが弾けるようにと、リサイクルショップで
ショボいアコースティックギターを買って置いておいたのですが、
それを手に取り、ポロポロポロと弾いてみました。
不思議なもんで、暫く思い出すこともなかった、自作の歌、
『散歩する心』(A定食収録)が自然と浮かんだわけです。
なるほどなぁ。この家にずっと暮らしていれば、
この曲な俺が今でも居たんだろうな、と妙に感心したりした。
今のバンドでやっている曲は、全部大阪に出てきてから
作った曲なわけですけど、毛色が全然違うわけです。
そうだった、そうだった。
僕は「故郷が欲しい」と思って大阪に出る決意をしたのだった。
大阪で苦しむのは、至極当然のことなのだろう。
電車で30分弱の距離だけれど、僕にも故郷が出来たのだ。
そして、今現在、創作している曲の方が、僕は好きなのです。

自分の部屋のソファーは、誰も座らず、少し硬くなっていた。
そこに腰掛け、隣に座った人のことなんかを思い出したり、
そこで作った曲のことを思い出したりしていた。
陽が暮れてきて、帰ろうかと準備しているところに
母から電話が掛かってきた。
「切実やな。大阪、合えへんのやな」
と母。
ひょっとしたら、20代で大阪に出ていたら、
それほどでもなかったのかも知れない。
僕が出たのは去年、30を過ぎてから。
河内長野を好きになってからだった。
だからキツイのかも知れない、と
そんな話をした。


玄関を出て、駅に向かう。
一月ほど胸の辺りに滞在していたワナワナが消えていた。
空を見上げた瞬間、僕はまたこの故郷が好きになった。

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夕日が真っ赤な腕で背中を押してきたら、
人はみな、逃げ惑うと思うのです。

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スマホのムービーで虫の音を録った。
しばらくはこれを聴いて生きながらえようと思った。

本当は泊って虫の音を一晩聴いてぐっすりと眠りたかったのだが、
難波でキャインキャイン言うてるはずの洗濯物が気になっていた。
思えば、わざと洗濯物を干したまま実家に向かったようにも思う。
泊ってしまえば、二度と戻れなかったような…


ライフで今期初のひとり鍋セット購入。
海鮮塩ちゃんこ。それと炙りしめさば。
両方美味!両方低額!

それを食べながら録画した人生の楽園を観た。
毎度のことと言えば毎度のことなのだが、
泣けて泣けて…

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「前向きな プラス思考の人」なんて絶賛されながら、
なんでこのじいさん、こんな気難しそうな顔してんだよ~
と変なツボに入っちゃって、泣けて泣けて。
熊本県阿蘇市が舞台だったんですけど、
方言が心地よく、
人ってこんなにも痛快に笑えるんだったっけな~と思い出したり。

わーって俺、スマホを手に取り、おらおらおらーと操作。

ずーっと買いたくて、なぜか買わずにいたCDを
Amazonで1クリック注文!

今や!このタイミングしかない!と思ったわけです。

その後、映画『プール』をスタートさせる。
そうそう、確かこの映画を観に行って、
次の日大喧嘩をして恋人と別れた。
正直、その喧嘩は未だに僕の中では腑に落ちない。
結果的に、思った通り、その喧嘩を吹っかけてきた
相手の策略であったことが後々に判明した。
まあ、俺も冷めてたから良いのだけど。

なんてなことを思い出しながら観ていた。
もちろんしたたかに酔ってもいた。

いつベッドに入ったのか憶えていないが、起きたのは9時半だった。
こんなに寝るのは僕には珍しいことです。

ベッドから這い出て、窓を開けたらその瞬間、
昨日のAmazonがもう届いた。
ずーっと欲しくてなぜか買わなくて、このタイミングだ!と買ったCD。

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サントラです。
悩説には散々書いてきましたが、
この映画が僕の価値観を変えました。
今やっている音楽も言わば僕なりの“めがねアプローチ”と言える。
河内長野を好きになったのも、人生の楽園を毎週録画して観るのも、
たぶんこの映画の影響である気がする。
そして間違いなく、僕がこの33年間で、一番観た映画。
年に何度も観る。
これからも何度も観るだろう。
そしてその度、涙するのだろう。

今まではDVDをスタートさせなきゃ聴けなかった珠玉の音楽が、
今後は車でもイヤホンでも聴ける。
今も聴きながらこれを書いている。
この映画にチェロを当てた監督と音楽監督は天才だと思う。

ぬぬぬ!
帯になんか書いてある。

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メルシー体操 図解イラスト付

いらねー!笑
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